豊かな自然に恵まれ、有名な景勝地の多い福井県。三方五湖や東尋坊のイメージが強いですが、魅力的な観光スポットはそれだけではありません。実はまだあまり知られていないものの訪れるべき観光地が集中している土地でもあります。今回は福井のメジャースポットから隠れた名所まで、是非見ておきたいスポットを一挙ご紹介いたします。
目次
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かつて万葉集でも詠われた福井を代表する景勝地「三方五湖」(美浜町・若狭町)
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重要文化財の朱塗りの大鳥居が目印、「北陸道総鎮守 越前國一之宮 氣比神宮」(敦賀市)
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雲海に浮かぶ天空の城「越前大野城」(大野市)
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自然やアトラクション、プールも楽しめるテーマパーク「芝政ワールド」(坂井市)
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鯖江を代表する、約5万株のツツジが咲き誇る「西山公園」(鯖江市)
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写経や座禅体験なども楽しめる、700年以上続く禅の道場「大本山 永平寺」(永平寺町)
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地質学的に貴重な奇岩が見られる断崖「東尋坊」(坂井市)
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一年を通して水質・水温が変わらない、全国名水百選のひとつ「瓜割の滝」(若狭町)
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717年に創建された、白山信仰はじまりの地「国史跡 白山平泉寺旧境内」(勝山市)
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北陸唯一の現存天守を持つ、福井の象徴的存在「丸岡城」(坂井市)
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戦国時代の城下町がそのまま発掘された貴重な遺跡「一乗谷・朝倉氏遺跡」(福井市)
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【2023年7月14日リニューアルオープン】福井で大人気!目玉はティラノサウルスのロボットの展示「福井県立恐竜博物館」(勝山市)
三方五湖(美浜町・若狭町)
かつて万葉集でも詠われた福井を代表する景勝地「三方五湖」
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絶景
若狭湾国定公園を代表する景勝地といえば三方五湖(みかたごこ)です。その美しさはかつて万葉集でも詠われるほどで、国際的にも重要な湿地としてラムサール条約にも登録されています。三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の五つの湖から構成される三方五湖は、異なる水深と塩分濃度で色が変わって見えることから「五色の湖」とも呼ばれています。有料道路からリフト・ケーブルカーでレインボーライン山頂公園へ行くと、360°の絶景が広がります。「天空のテラス」には、ランチやカフェだけでなく景色を眺めながら楽しめる天空の足湯も設置されています。恋人の聖地やバラ園もありカップルにもおすすめです。
北陸道総鎮守 越前國一之宮 氣比神宮(敦賀市)
重要文化財の朱塗りの大鳥居が目印、「北陸道総鎮守 越前國一之宮 氣比神宮」
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神社仏閣
「おくのほそ道の風景地」にも指定されている氣比神宮(けひじんぐう)は、北陸道の総鎮守として知られています。地元の人々からは「けいさん」の愛称で親しまれており、壮麗な朱塗りの大鳥居が大変美しいです。「日本三大木造鳥居」として有名で、国の重要文化財にも指定されています。広い境内に数々のパワースポットがあることから、ご利益を求めて日本中から参詣する人が後を絶ちません。特に湧き出す地下水は、1300年以上も「長命水」として信仰されてきたもの。近年は「縁結び桜」や「恋みくじ」が話題になり、恋の社としても人気を高めています。
越前大野城(大野市)
雲海に浮かぶ天空の城「越前大野城」
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城
越前大野城は標高約249mの位置に築城された名城で、雲海に浮かぶその姿から、「天空の城」「日本のマチュピチュ」とも呼ばれています。10月から4月末頃までの早朝、明け方から午前9時頃までがチャンスです。気象条件がそろえば、大変貴重な雲海に浮かぶ城の姿を拝むことができます。越前大野城から約1kmにある犬山城址が絶好のポイントとされていますので、是非カメラを持って幻想的な様子を写真に収めてください。城内には歴代城主の遺品が展示されており、周辺には大野市民俗資料館や武家屋敷などもあります。歴史散策にもぴったりですので、雲海シーズン以外にもぜひ訪れてみてください。
芝政ワールド(坂井市)
自然やアトラクション、プールも楽しめるテーマパーク「芝政ワールド」
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テーマパーク
芝政ワールドは雄大な日本海と天然の芝生をコンセプトにしたテーマパークです。海賊をテーマにしたアトラクションだけでなく、パットゴルフが出来たり謎解き脱出の施設があったりと子どもから大人まで家族で楽しめる場所になっています。世界最大級の浮き輪スライダーのあるプールも目玉のひとつで、夏季はウォーターリゾートとしてもたくさんの人々を惹き付けます。レストランでは福井の名物グルメ「ソースカツ丼」もいただけます。近年高まりつつあるアウトドア熱に応えるオートキャンプ場も完備。見渡す限りの日本海を堪能しながら、遊びやキャンプで非日常を体験してみてはいかがでしょうか。
西山公園(鯖江市)
鯖江を代表する、約5万株のツツジが咲き誇る「西山公園」
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公園
眼鏡の街として全国的に知られる鯖江市にある西山公園。約5万株が咲き誇るツツジの名所で、「日本の歴史公園100選」(2006年-2007年選定)にも選定されています。また、花はツツジだけではなく、春には桜が咲き、夜桜としてライトアップもされるのでとってもロマンチック。秋の紅葉も見ごたえがあります。さらに、園内には鳴らすと幸せに結ばれる「結びのチャイム」という恋愛パワースポットもありますので、カップルにもおすすめです。色あせることのない素材で作られたハート型の「愛のピース」を結んで、2人の絆をぐっと深めてください。
大本山 永平寺(永平寺町)
写経や座禅体験なども楽しめる、700年以上続く禅の道場「大本山 永平寺」
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神社仏閣
永平寺は、700年以上続く禅の道場です。世界的に有名なガイドブックでも紹介されているため、海外からの観光客にも注目されています。建物は見どころが目白押しで、特に参拝ルートの初めにある傘松閣には「絵天井の間」があり、著名な画家による作品が天井一面に飾られており圧巻です。お堂や楼閣の拝観のみに留まらず、写経や坐禅体験も出来ることが大きな魅力のひとつ。朝のおつとめに参加し、修行僧たちの読経を肌で感じることもできます。周辺には名物の越前そばのお店も多くあるので、是非一度食べてみてください。
東尋坊(坂井市)
地質学的に貴重な奇岩が見られる断崖「東尋坊」
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絶景
国の天然記念物にも指定されている東尋坊は、巨大な柱状節理が約1キロにわたって続いている景勝地です。断崖に激しく打ち寄せる日本海の荒波は迫力があり、ダイナミックに自然を体感することができます。海上から東尋坊を見ることができる遊覧船もあり、周辺の夫婦岩やろうそく岩など、様々な絶景スポットをゆったりと巡ることが可能です。ほど近くにそびえる大展望台・東尋坊タワーからは東尋坊だけでなく、越前海岸や「神の島」とも呼ばれる雄島などが一望でき、どこまでも続く水平線に地球の丸さを実感することでしょう。
瓜割の滝(若狭町)
一年を通して水質・水温が変わらない、全国名水百選のひとつ「瓜割の滝」
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自然
その水の冷たさで瓜も割れるほどという伝説が名前の由来になっている、瓜割の滝。全国名水百選にも選定され2016年には環境省選抜総選挙で「おいしい水部門 全国第2位」に選抜されました。若狭瓜割名水公園内にはおよそ1万株ものアジサイに加え桜やモミジが植えられており、どの時期に訪れても美しい景色が出迎えてくれます。マイナスイオンで溢れる森の中を鳥のさえずりや木々の匂いを感じながら散策すれば、日頃の疲れもリフレッシュできるでしょう。園内には瓜割の水を使った飲み物や特産のくずまんじゅうを販売しているお店もありますので、休憩の際はぜひお立ち寄りください。
国史跡 白山平泉寺旧境内(勝山市)
717年に創建された、白山信仰はじまりの地「国史跡 白山平泉寺旧境内」
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神社仏閣
恵みの水をもたらすとして古くから信仰をあつめた白山。その越前側の登拝口に泰澄により717年に開かれたとされるのが白山平泉寺です。『平家物語』や『太平記』、『義経記』にも登場し、義経や弁慶も訪れたとされる歴史的な場所です。最盛期の戦国時代には百近い社や堂、六千の僧坊が山中に建ち並んだとされていますが、1574年、一向一揆の攻撃を受けて全山焼失しました。9年後には寺の中心部のみが再興され、明治の神仏分離令に際しては、白山神社と名前を変えました。現在、境内は白山国立公園に含まれ、樹齢数百年の杉木立の中、苔が緑のジュウタンを敷き詰めたように広がります。平泉寺の歴史や白山信仰については、境内の入り口にある白山平泉寺歴史探遊館まほろば(入館無料)で紹介していますので、境内参拝前にお立ちよりください。
丸岡城(坂井市)
北陸唯一の現存天守を持つ、福井の象徴的存在「丸岡城」
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城
柴田勝家の甥である勝豊により築城された丸岡城。合戦時に大蛇が現れ、霞を吹き城を隠したという伝説から、別名「霞ヶ城」とも呼ばれる名城です。北陸地方唯一の現存天守を持ち、国指定の重要文化財になっています。階段が大変急なことでも知られていますが、足腰に自信のある人は是非上まで登ってみましょう。「日本さくら名所100選」(1990年選定)にも選ばれており、春のソメイヨシノに囲まれた姿は特に美しいと評判です。たくさんのぼんぼりによって桜が照らし出される夜間のライトアップも、幻想的な魅力に溢れています。
一乗谷・朝倉氏遺跡(福井市)
戦国時代の城下町がそのまま発掘された貴重な遺跡「一乗谷・朝倉氏遺跡」
戦国時代にこの地を治めていた朝倉氏の城下町がほぼ完全な姿で発掘された、大変貴重な遺跡です。戦国時代から現代まで眠っていたことから、「日本のポンペイ」とも呼ばれています。京都の金閣寺・広島の厳島神社などと並び、国の三重指定(特別史跡・特別名勝・重要文化財)を受けています。周囲は当時の城下町が確かな根拠を基に再現された復原町並として公開されており、歴史ロマンにどっぷり浸ることができます。歴史好きはもちろん、そうでない人も、まるで戦国時代にタイムスリップしたような体験にワクワクすることでしょう。
福井県立恐竜博物館(勝山市)
【2023年7月14日リニューアルオープン】福井で大人気!目玉はティラノサウルスのロボットの展示「福井県立恐竜博物館」
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美術館・博物館
福井県立恐竜博物館は、カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館、中国の自貢恐竜博物館と並んで、「世界三大恐竜博物館」のひとつに数えられています。恐竜を主として地球史について学ぶことができるので、子どもはもちろん大人にも大人気の博物館です。勝山市全域が「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」として認定されていることも特徴的で、現在でも発掘などの調査が行われています。目玉となるティラノサウルスのロボットは大変迫力があり、恐竜好きでなくてもテンションが上がってしまうことでしょう。ダイノシアターの迫力ある映像も必見です。
【2023年7月14日リニューアルオープン】
福井県立恐竜博物館
福井県は自然を感じるもよし、歴史を学ぶもよし、パワースポットを巡るもよしの魅力が盛り沢山の観光地です。旅行で福井を訪れた際には、是非今回ご紹介したスポットにも足を運んでみてください。
※2020年12月1日時点の情報です。
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