日本の交通の玄関口ともいえる東京駅。周辺には丸の内や八重洲といったオフィス街が形成されています。近年ではKITTEやグランスタ東京などの商業施設が登場するなど、ますます活気を帯びているエリアとしても注目されています。今回は100年以上東京の象徴として存在している東京駅周辺の観光スポットをご紹介いたします。
東京駅 赤レンガ駅舎
日本近代建築の父・辰野金吾が手掛けた「東京駅 赤レンガ駅舎」
大正時代の始めに建設され、100年以上東京の象徴的存在となっている東京駅の駅舎。南北約335mにわたって羽を広げるようにして建っており、創建当時のモダンなデザインが、今なお人々を惹き付けます。また、国の重要文化財に指定されていることでも有名です。アメリカ軍による空襲で一部は破壊されましたが、その後に修復。近年行われた復元工事によって、創建時の姿を取り戻しました。外観ももちろんですが、内観の装飾品も美しく、南北にあるドーム天井のレリーフは特に芸術的で一見の価値があります。赤レンガ駅舎をモチーフにしたお土産もたくさんありますので、旅の思い出にぜひどうぞ。
三菱一号館美術館
ジョサイア・コンドルの設計を復元した「三菱一号館美術館」
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美術館・博物館
赤煉瓦の建物は、三菱が1894年に建設した「三菱一号館」を復元したものです。コレクションは19世紀末の西洋美術が中心で、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックやオディロン・ルドン、フェリックス・ヴァロットン作品等が収蔵されています。19世紀後半から20世紀前半にかけての近代美術を主題とした企画展が年に3回催されます。三菱一号館美術館は19世紀後半、いわゆる英国のヴィクトリア女王時代に流行したクイーン・アン様式が用いられた洋風事務所建築で、建物自体にも見どころが満載です。館内にあるカフェもシックでお洒落。銀行営業室を復元しており、ディナーやバーなどでも利用できます。展覧会だけに留まらず、美術館全体の空間も楽しみながら巡ってみてください。
帝国劇場
2018年にリニューアルされた「帝国劇場」
日本初の本格的な洋式劇場として1911年に開場以来、『レ・ミゼラブル』『エリザベート』『Endless SHOCK』など、様々なジャンルで多くの名作を生み出した帝劇。大小4つのセリと廻り舞台を持ち、今日も迫力あるステージを繰り広げています。
銀の鈴
待ち合わせの象徴としてお客さまを見守る4代目「銀の鈴」
数ある東京駅での待ち合わせスポットの中でも、最も有名なのがこの「銀の鈴」。JR東日本東京駅改札内地下1階「グランスタ東京」内(八重洲地下中央口改札からすぐの場所)にあります。当時の東京駅は東海道新幹線の誕生に伴い増加したお客さまのために、駅係員のアイデアで設置されました。初代「銀の鈴」は1968年に誕生し、現在姿を見せているのは4代目。毎時0分に、鈴の音をイメージしたメロディーが流れます。周辺にはスイーツ・パン・惣菜・雑貨等数多くのお店も充実しています。銀の鈴の焼き印が入ったテラ・セゾンの「酪円菓(らくまどか)」や香炉庵 KOURO-ANの「東京鈴もなか」など、ここでしか買えない東京駅限定商品も多いのでぜひチェックしてみましょう。
KITTE
日本郵便が手がける商業施設「KITTE」
KITTEは、旧東京中央郵便局舍を一部保存・再生し建築した商業施設です。日本のものづくりにこだわった雑貨店や地域で話題の飲食店など、厳選された個性豊かなショップが集結しています。ショッピングやグルメは勿論、館内には入場無料のミュージアム「インターメディアテク」もあり、学術文化財に触れることも可能。6階にある屋上庭園「KITTEガーデン」は緑が豊かで、丸の内エリアきってのビュースポットです。4階には旧東京中央郵便局長室が一部再現されており、窓から駅舎を眺めつつ手紙を書くこともできます。丸の内線東京駅直結で利便性がいいのも魅力のひとつです。
インターメディアテク
東京駅前に蘇りし驚異の部屋「インターメディアテク」
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美術館・博物館
インターメディアテクは、「KITTE丸の内」内にある学術文化総合ミュージアムです。日本郵便と東京大学総合研究博物館が協働で運営し、東京大学が開学以来約140年の間に蓄積してきた学術標本や研究資料を中心に展示がされています。特別展示ではその世界観の基、最先端科学の成果や表現メディアにおける創造を見せてくれます。クジラやキリンなどの大型動物の骨格標本など、珍しい展示には思わず目を引かれてしまうこと間違いなし。レトロな展示室は歩いているだけでまるで外国映画の中に入り込んだような気分にさせてくれます。入館料無料なので、「KITTE丸の内」でのお買い物ついでに立ち寄ってみるのもおすすめです。
新丸ビル
東京駅舎を一望できる都会の象徴的存在「新丸ビル」
新丸ビルは、地下1階から7階までが商業施設、それより上がオフィスフロアとなっています。5階から7階まではレストラン街で、モダンオーストラリア料理の「Wattle Tokyo」やブラジル料理の「バルバッコア・クラシコ 丸の内店」などが出店しており、世界各国のグルメを味わうことも出来ます。緑豊かで開放感いっぱいの7階テラスは特におすすめです。レストランで購入した商品を持ち込んで食べることも可能。東京駅の駅舎を眺めながらのんびりと食事を楽しんでみましょう。駅舎は夜にはライトアップもされますので、フォトスポットとしても人気です。
和田倉噴水公園
オフィス街の中に存在する都会のオアシス「和田倉噴水公園」
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公園
和田倉噴水公園は、高層ビルが立ち並ぶ街角にあります。その姿はまさに「都会のオアシス」で、たくさんの人に親しまれています。1995年に皇太子殿下と皇太子妃殿下のご成婚を記念して整備された大噴水は必見です。その他にも水を使ったモニュメントや、上皇陛下の御製碑などがあります。夜はライトアップも行われ、昼とは違う幻想的な表情を見せてくれるので必見。ロマンチックな雰囲気の中、散歩をしてみるのも素敵です。
丸の内仲通り
洗練された都市の象徴であるメインストリート「丸の内仲通り」
丸の内周辺は、お洒落なガラス張りのオフィスビルや先進的な高層ビル群が立ち並ぶオフィス街です。丸の内仲通りは、その中のメインストリート。石畳の舗道と街路樹が美しく、通り沿いには高級ブランド店やカフェなどが軒を連ねます。アートなオブジェなども多いので、まるで外国を歩いているような気分になれるかもしれません。イルミネーションなど季節ごとのイベントも必見です。道路は時間によりオープンカフェ空間「アーバンテラス」としても開放されますので、現代的な東京の姿を堪能してみてはいかがでしょうか。
東京駅一番街
日本を代表するお土産・グルメ・キャラクター雑貨が揃う「東京駅一番街」
東京駅八重洲側の駅構内(改札外)にある人気の商業施設の一つが、東京駅一番街です。6つのエリアにバリエーションにとんだショップが集まり、東京駅ユーザーはもちろん、観光客からも人気を集めています。
「東京ラーメンストリート」は東京を代表する名店が集結し、舌の肥えた人々を楽しませています。キャラクターグッズショップが並ぶ「東京キャラクターストリート」は、テレビ局のオフィシャルショップや日本を代表するキャラクター達のショップが集まるストリートで、幅広い世代から人気です。その他にも彩り豊かなギフトがそろう「東京ギフトパレット」、出来たてのお菓子が食べられる「東京おかしランド」や、全国各地のご当地グルメを堪能できる「にっぽん、グルメ街道」、本格グルメを気軽にゆったりと楽しめる「東京グルメゾン」もぜひ訪れてみてください。
東京ステーションギャラリー
駅の中にあるレンガの壁が特徴の美術館「東京ステーションギャラリー」
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美術館・博物館
東京駅の赤レンガ駅舎内にある美術館です。「駅を単なる通過点でなく薫り高い文化の場として提供する」ことをコンセプトに運営されています。1階がロビー、2階・3階が展示室になっています。2階は創建当時のレンガ壁が活かされ、雰囲気も素敵な造り。3階は現代的な壁面の展示室で芸術を鑑賞できます。各階層を繋ぐ螺旋階段もステンドグラスなどに彩られています。ユニークな企画展が開催されることも多く、何度も足を運ぶリピーターもいます。鉄道好きにはたまらないグッズや、赤レンガをモチーフにしたオリジナルグッズを揃えたショップにもお土産探しに立ち寄ってみましょう。
東京ステーションホテル
エレガントな内装が特徴的な「東京ステーションホテル」
JR東京駅丸の内南口改札から徒歩約30歩、赤レンガ駅舎内にあるラグジュアリーなホテルです。ヨーロピアンクラシックにしつらえられたお部屋は、どれもお洒落かつ落ち着いた雰囲気で、東京のど真ん中にいることを忘れてしまいそう。日本では珍しい2階建ての客室や行き交う列車を眺められる客室などもあり、ここでしか体験出来ない滞在が味わえます。ご宿泊のお客様は駅舎の屋根裏空間にあたるゲストラウンジでこだわりの朝食ブッフェがいただけます。1度は泊まってみたい憧れのホテルといえるでしょう。
東京駅の周辺にはグルメやショッピングなど、立ち寄りたくなる観光スポットがたくさんあります。東京を訪れた際にはぜひ、今回ご紹介したスポットも参考に旅を楽しんでみてください。
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※2021年3月1日時点の情報です