四季折々のさまざな表情を見せる自然、豊かな大地で生き生きと暮らす動物たち、毎日釧路港に揚がる美味しい海産物などなど、いつ行っても、何回行っても楽しいエリアです。見逃せない釧路の観光スポットをたくさん紹介していきますので、気になる場所をチェックして旅行計画を立ててみてください。
目次
-
植物がモチーフの建物が目印「釧路市湿原展望台」
-
昼間も夜の景色も美しい「幣舞橋」
-
アイヌ文化を学べる集落「阿寒湖アイヌコタン」
-
トロッコ列車に揺られながら訪れる優雅な旅「くしろ湿原ノロッコ号」
-
石川啄木が滞在した勤務先を復元した「港文館」
-
釧路湿原最大の湖でカヌーやワカサギ釣りを楽しめる「塘路湖」
-
絶滅危惧種のマリモを観察できる「マリモ展示観察センター」
-
タンチョウが年中観察できる珍しい公園「釧路市丹頂鶴自然公園」
-
必見!日本でも珍しい、天然記念物指定のシマフクロウが飼育されている「釧路市動物園」
-
タンチョウをイメージした建物の外観も楽しもう「釧路市立博物館」
-
新たな作品に出会える「釧路市立美術館」
-
海や漁業の理解を深めてみよう「釧路市千代ノ浦マリンパーク」
-
火山の噴火によって生まれた湖「阿寒湖」
釧路市湿原展望台
植物がモチーフの建物が目印「釧路市湿原展望台」
-
絶景
「釧路市湿原展望台」は釧路湿原の西側に位置する、釧路湿原にある6つの展望台の中の一つです。建物は釧路出身の建築家・毛綱毅曠(もづなきこう)氏によって、釧路湿原に群生している植物・ヤチボウズをモチーフにして建てられました。1階にはショップとレストラン、2階からは有料スペースとなっており、2階には幻の巨大魚と言われている「イトウ」の他、湿原に関する展示が多数見られます。3階の展望室や屋上からは、釧路湿原の他にも、釧路市街・阿寒の山々・太平洋までも見渡せます。周囲には「サテライト展望台」へと続く遊歩道が整備されており、併せて訪れるのもおすすめ。
幣舞橋
昼間も夜の景色も美しい「幣舞橋」
-
絶景
世界三大夕日にも選ばれているほど美しい、釧路市の夕日。その夕日を市街地から見ることができる北海道三大名橋の一つが、幣舞橋です。ヨーロッパスタイルの橋は見た目も美しく、夕日とのコントラストは印象的。橋から夕日を眺めるのも、夕日によって黒いシルエットとなる橋を写真におさめるのも、どちらも魅力的です。夜間はライトアップされており、日没後も橋の美しさを楽しめます。川面にゆらめくあかりがとってもロマンチックで、カップル旅や女子旅ではぜひ訪れたい場所です。名物「勝手丼」が食べられる「和商市場」が歩いて行ける距離にあるため、併せて訪れてみてください。
阿寒湖アイヌコタン
アイヌ文化を学べる集落「阿寒湖アイヌコタン」
阿寒湖のすぐそばにある「阿寒湖アイヌコタン」は、現在でも120人ほどが暮らしている北海道で最大のアイヌ集落です。まずはユネスコ無形文化遺産にも登録されているアイヌ古式舞踊が見られる「イコㇿ(阿寒湖アイヌシアター)」や、生活用具や衣服などアイヌ民族の民具が展示されている「アイヌ生活記念館オンネチセ」を見学しましょう。その後はお土産店で伝統工芸品を買ったり、飲食店で本格的なアイヌ料理を食べたりと、アイヌ文化を満喫。自分でアイヌ文化を体験したい!という方には、アイヌの刺繍を学べるコースター作りや、アイヌの伝統的な楽器ムックリの演奏体験がおすすめです。
くしろ湿原ノロッコ号
トロッコ列車に揺られながら訪れる優雅な旅「くしろ湿原ノロッコ号」
-
乗り物
展望車からパノラマのように広がる、車では行くことのできない釧路湿原の風景をお楽しみいただけます。ぜひ、雄大な湿原や野生動物など「北海道らしさ」を体感してみてはいかがでしょうか。なお、期間限定運転のため、事前にご確認ください。指定席をご利用の場合は事前予約が必要です。
港文館
石川啄木が滞在した勤務先を復元した「港文館」
「港文館」は釧路市内にある赤いレンガ造りが印象的な建物です。日本を代表する歌人である石川啄木が、釧路に滞在した時の勤務先である「第2次釧路新聞社屋」の一部を忠実に復元した歴史的建造物です。1階にあるカフェ「Kobun Cafe」では、「啄木カフェオレ」や「啄木トースト」など、ここでしか食べられないメニューがあります。2階は啄木についての資料館となっており、直筆の年賀状や新聞記事などをソファーにゆったりと座りながら閲覧可能。なかでも来訪者からの評価が高いのが、啄木の女性関係をまとめた資料。偉大な文豪の意外な一面を知ることができます。また、全国の加盟書店でもらえる港文館オリジナル御書印も4月からスタート。啄木や北海道地域に根ざした書籍コーナーも見逃せません。
塘路湖
釧路湿原最大の湖でカヌーやワカサギ釣りを楽しめる「塘路湖」
-
自然
「塘路湖(とうろこ)」は、釧路湿原の東側に位置する淡水湖。周囲は約18㎞もあり、釧路湿原にある湖の中では最も大きい湖です。春から夏にかけては、湿原の自然や野鳥のさえずりに囲まれて行えるカヌーが大人気。また冬には、凍った湖でのワカサギ釣りや運が良いと「御神渡り(湖面に盛り上がった氷堤が見られる現象)」を楽しむことができます。周辺には「塘路湖エコミュージアムセンターあるこっと」「塘路元村ハウスぱる」「標茶町博物館~ニタイ・ト~」など、釧路湿原の自然や動植物についてさらに詳しく知ることができる施設も。塘路湖自体を見たいときは、サルボ展望台かサルルン展望台へ。青く輝く大きな湖の姿に釧路湿原の雄大さを感じるはずです。
マリモ展示観察センター
絶滅危惧種のマリモを観察できる「マリモ展示観察センター」
阿寒湖に浮かぶチュウルイ島に位置する、「マリモ展示観察センター」。「阿寒湖のマリモ」は国の特別天然記念物に指定されている絶滅危惧種です。そのため自然の状態で見ることは難しいのですが、ここではしっかりとした管理の下で大きく育ったマリモを見ることができます。他にもマリモの生態についてや、水中カメラでとった阿寒湖内のマリモ群生地の様子も観察可能です。施設内での休憩には、ぜひ緑色をしたマリモのソフトクリームをいただきましょう。島へは遊覧船やモーターボートを利用して渡るため、湖面を吹き抜けていく風を感じながらの船旅も満喫できます。
釧路市丹頂鶴自然公園
タンチョウが年中観察できる珍しい公園「釧路市丹頂鶴自然公園」
-
公園
「釧路市丹頂鶴自然公園」といえば、1970年に世界初の日本産のタンチョウ(丹頂)の人工ふ化に成功した施設として、広く知られています。明治時代の乱獲によって数が激減したタンチョウは、国の特別天然記念物に指定されています。釧路湿原には他にもタンチョウ観察スポットが存在しますが、多くは冬季限定で、年中いつでも観察できるのがこの施設の魅力。ここではつがいごとに、屋根のないケージで飼育されています。4~7月の春先には、タンチョウのヒナを見られることも。親鳥の背中にちょこんと乗ったふわふわ羽根のヒナに、笑顔になってしまうこと間違いありません。
釧路市動物園
必見!日本でも珍しい、天然記念物指定のシマフクロウが飼育されている「釧路市動物園」
-
動物園・水族館
動物園としては北海道最大級の広さを誇る釧路市動物園は、市街地から車で30分ほどのやや郊外にあります。「北海道ゾーン」では北海道東部の自然環境が再現され、エゾヒグマ・シマフクロウ・タンチョウ・オオワシ・エゾモモンガを見ることができます。常に人気なのは、ホッキョクグマ・アミメキリン・ゼニガタアザラシ・アムールトラ。また世界で最も大型のグループに属する日本でも珍しい、天然記念物指定のシマフクロウも飼育されており、見逃せません。他にも遊園地や温泉入浴施設、ホースパークも併設されているので、併せてお楽しみください。
釧路市立博物館
タンチョウをイメージした建物の外観も楽しもう「釧路市立博物館」
-
美術館・博物館
釧路市出身の建築家である毛綱毅曠(もづなきこう)氏が設計した「釧路市立博物館」は、その外観がタンチョウが翼を広げたようなユニークな形の建物です。館内では旧石器時代から近代における釧路の自然や歴史が、たくさんの展示物とともに紹介されています。マンモス・ミンククジラの骨格標本は、大迫力で思わず圧倒されることでしょう。エゾシカや北海道に住むさまざまな鳥などたくさんのはく製たちは、今にも動き出しそうです。釧路の生き物や歴史、炭鉱や鉄道などをテーマとした企画展が年数回行われており、こちらも要チェック。アイヌ文化に関する展示も充実、ひがし北海道の旅のスタートにぜひ訪れてください。
釧路市立美術館
新たな作品に出会える「釧路市立美術館」
-
美術館・博物館
「釧路市立美術館」は、釧路市を一望できる建物である「釧路市生涯学習センター」の3階にあります。大小2つの展示室では、釧路にゆかりのある作家の絵画・彫刻や国内外の優れた美術作品を展示。特別展や常設展が年間10回ほど開催されているので、何回訪れても新たな作品を楽しめます。陶芸や木工体験、ギャラリートークが開催されることも。地域の人の憩いの場でもあり、観光途中でふらりと立ち寄ることもできる、地域に根差した美術館です。
釧路市千代ノ浦マリンパーク
海や漁業の理解を深めてみよう「釧路市千代ノ浦マリンパーク」
-
公園
釧路市千代ノ浦マリンパークは、海や漁業と触れ合う場を提供することにより、余暇活動や生涯学習活動の充実に寄与するとともに、漁業との交流を通じて、水産業への理解とその振興に資することを目的に設置されています。パーク内には、滝や水路に海水が流れる親水広場をはじめ、多目的広場や遊具広場、休憩棟、釣り護岸などを配置し、多くの市民や観光客に親しまれています。休憩棟内にはバーベキューコーナーがあります。事前予約の上、無料でご利用いただけます。
阿寒湖
火山の噴火によって生まれた湖「阿寒湖」
-
自然
阿寒摩周国立公園の中にある、火山の噴火によって生まれた湖。阿寒湖ではマリモがキャラクター的に人気を博しており、マリモ観察ができる遊覧船クルーズなども用意されています。「マリモ観察展示センター」にもぜひお立ち寄りを。またベニザケが湖に残留した陸封型であるヒメマスが生息していたり、周辺にアイヌ文化に触れられるアイヌコタンがあったりと、見どころは多めです。厳冬期の湖一面が氷で覆われる景色も美しく人気です。阿寒湖の氷の上で行うワカサギ釣りや澄み切った夜空に打ち上げる花火など、冬にしか見られない光景もたくさんあります。4月になると、「砕氷クルーズ」で北海道の春の到来を感じることができます。四季の移り変わりを、一年中楽しむことができるスポットです。
釧路に訪れると、自然が生み出す絶景が楽しめるのはもちろんのこと、なかなか見る機会のないマリモやタンチョウヅルなどを見ることができます。大自然の息吹を満喫する旅に出かけたいなら、釧路観光がおすすめです。
※2021年3月1日時点の情報です。
※最新情報は各施設の公式サイトをご確認下さい。