香川県の県庁所在地であり、瀬戸内海に面した高松市には、魅力的な観光名所がたくさんあります。風光明媚な自然や歴史の舞台、さらには名物グルメも豊富です。今回は、そんな高松を観光するなら外せないスポットを厳選しました。様々な見どころをご紹介していきますので、思い思いの高松の旅を楽しみましょう。
屋島(山上)
高松市のシンボルといえばここ!壇ノ浦の戦いの舞台として知られる「屋島(山上)」
高松市のシンボルともいわれる屋島。島全体がひとつの山となっていることが特徴で、その山上は高松市街を一望することができる絶景スポットです。ここから見える瀬戸内海は、かつて源平の合戦の舞台になったことでも有名です。逸話が残る史跡なども多いので、歴史好きなら一度は訪れたいと憧れる観光スポットだといえます。世界的にも珍しい山の上に建つ水族館「新屋島水族館」もあり、周辺の見どころも満載です。土日祝日限定で行われる、ユニークな「イルカ劇ライブ」も見逃せません。
屋島スカイウェイ
瀬戸内海を望むドライブには欠かせないスポット「屋島スカイウェイ」
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絶景
屋島スカイウェイは、屋島の麓と屋島山頂を結ぶ3.7kmの道路です。穏やかな瀬戸内海などの絶景を楽しみながらドライブをすることができます。途中にある「ミステリーゾーン」では、目の錯覚で上っているのに下っているように感じてしまう不思議な感覚を味わえます。桜や紅葉の時期は山々が彩られ、美しい景色を見ながらドライブ出来ると人気です。道中にはところどころ車を停車させて休憩ができる場所が用意されており、のんびりと写真を撮りながら進むのもおすすめです。
四国村
貴重な建造物の数々に触れたい方におすすめ「四国村」
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美術館・博物館
四国村は、四国の各地から古民家を移築し復原した野外展示型の博物館です。江戸時代から大正時代の建造物が建ち並んでおり、そのほとんど全てが文化財の指定や登録を受けています。有名な建築家の安藤忠雄氏の設計による「四国村ギャラリー」やスリル満点のかずら橋など見どころもたくさん。香川県は石の産地としても有名ですので、数々の石の芸術に触れることも出来ます。中でも「染が滝」は流れ落ちる水の音が絶好の癒やしになると評判です。村内には人気のうどん屋「わら家」もありますので、絶品の釜揚げうどんをいただきにぜひ立ち寄りましょう。
女木島
かつて鬼が住んでいたと言われる島「女木島」
高松港からフェリーで約20分ほどの距離に浮かぶ女木島(めぎじま)。かつては鬼が住んでいたという伝説が残っており、「鬼ヶ島」とも呼ばれています。島には桃太郎伝説を象徴するいくつかの史跡や施設があり、鬼にちなんだ名所も点在しています。中でも「鬼ヶ島大洞窟」は冒険気分に浸れる観光スポットで、近年では、瀬戸内国際芸術祭の会場としても有名。防波堤には数多くのカモメのオブジェが並ぶ「カモメの駐車場」の他、女木港周辺には多数の作品が展示されており、観光客の目を楽しませてくれます。
男木島
島内の様々なアート作品も必見!散策しながらグルメも堪能できる「男木島」
男木島(おぎじま)は、高松港からフェリーで先に紹介した女木島を経由して約40分の位置にあります。平地が少なく、島の集落は急勾配の傾斜地につくられています。フェリーからの景色は何棟も重なっているように見え、独特の風情を感じさせてくれます。フェリー乗り場付近にある男木交流館はスペインの現代芸術家ジャウメ・プレンサの作品「男木島の魂」で、瀬戸内国際芸術祭2010で制作されました。他にも島内のあちこちにアート作品が展示されていますので、散策するだけでも思い出に残りそうです。名物グルメはタコ料理!中でもタコの旨味が凝縮されたタコ飯は、男木島に来たならぜひ味わっておきたい一品です。
玉藻公園
お堀の中に鯛がいる!城舟体験も楽しめる「玉藻公園」
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公園
国の史跡に指定されている高松城跡を整備した公園です。特徴的なのはそのお堀!瀬戸内海と水門で繋がっているため、海水で鯛が泳いでいます。「鯛の願いを叶えた人は、その人の願いも叶う」という寓話から、こちらの鯛にはエサやり体験も出来ます。ちなみにこのエサやり体験は大願成就とかけて「鯛願城就」と呼ばれています。また、内濠遊覧が出来る城舟体験(じょうせんたいけん)もあり、天守台の迫力を違った角度から感じることができます。桜の名所としても知られていますので、春に高松を訪れた際はお花見がてらぜひ立ち寄ってください。
高松城
国の名勝である庭園も必見!日本三大水城の一つ「高松城」
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城
周辺海域が玉藻の浦と呼ばれていたため、「玉藻城」の愛称でも呼ばれているお城です。国の史跡に指定されており、お堀の水に海水が引き込まれているのが随一の特徴となっています。今治城・中津城と並ぶ、日本三大水城の一つとしても有名です。重要文化財に指定されている3層の月見櫓や、松平家の迎賓施設披雲閣など、たくさんの見どころがあります。マツやウバメガシなど海浜に適した植物を中心に造られた披雲閣の庭園は、国の名勝に指定されています。高松城鉄砲隊による演武など、イベントの開催も多いので来訪前に一度チェックをしてみるといいかもしれません。
鬼ヶ島大洞窟
有名な桃太郎伝説の起源と伝えられている「鬼ヶ島大洞窟」
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自然
女木島にある桃太郎伝説が残る洞窟です。紀元前100年頃に造られたといわれていますが、どのような目的で掘られたのかは未だ謎となっています。広さ4,000㎡、奥行き400mの洞窟内部は夏でもひんやりと涼しく、いかにも鬼の住処らしい雰囲気が漂います。鬼の人形を用いて大広間や居間などが再現されており、フォトスポットも充実。「瀬戸内国際芸術祭2013」の作品でもある鬼瓦の展示などもされており、伝統工芸に触れることも可能です。桃太郎の冒険気分に浸ってみましょう。
五色台
大浴場から眺める瀬戸内海の絶景は必見!「五色台」
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絶景
瀬戸大橋や瀬戸内の島々を一望できる、テーブルのような形をした台地です。香川県独特のこの地形はメサ(卓状台地)と呼ばれており、瀬戸内の火山活動によって形成されたものと言われています。東西約8km,南北約10kmもある広大な大地には5つの峰があり、それぞれ色の名前がついていることから、真言密教の五大色にちなんで「五色台(ごしきだい)」と名付けられたそうです。五色台のいたるところに絶景ポイントがありますが、より多くの絶景ポイントをめぐりたいのであれば、五色台を南北に走る五色台スカイラインを利用するのがおすすめ。四国八十八箇所霊場の白峯寺やその近くにある展望台などを訪れつつ、ドライブ中も瀬戸内海の美しい景色を堪能できます。
栗林公園
日本最大級の広さを誇る、四国でも有数の特別名勝「栗林公園」
栗林公園は、高松市内にある回遊式の大名庭園。文化財に指定された庭園としては日本最大の広さを誇ります。庭と山が一体になる風景や四季折々の植物が魅せる美しさから、特別名勝にも指定されています。世界的に有名なガイドブックにも掲載されており、世界中から人が集まる観光スポットになっています。日本式の南庭と明治洋風の北庭に分かれており、散策にもぴったりです。園内にはたくさんのお食事処があるので、歩き疲れたら小腹を満たしながら一休みすることもできます。
高松市には自然やグルメに留まらず、アートや歴史など、魅力的な名所がたくさんあります。観光で高松を訪れたときは、ぜひ今回ご紹介したスポットにも足を運んでみてください!
※2021年3月1日時点の情報です。
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