電車や車を使って気軽に行ける関東の日帰り観光スポットには、自然や動物とふれあえる場所から、歴史的建造物、テーマパーク、リゾートまで幅広いジャンルがあります。今回はそのなかから厳選し、栃木県・埼玉県・茨城県・千葉県・神奈川県の合計15スポットをご紹介。家族旅行やデート、一人旅など、さまざまな目的で楽しめます。一日休みができたら、関東の日帰り観光スポットでリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
あしかがフラワーパーク(栃木県 足利)
四季折々の美しい花を楽しめる「あしかがフラワーパーク」
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公園
1997年にオープンした「あしかがフラワーパーク」は、大藤をはじめ、チューリップやバラ、あじさい、アメジストセージなど、一年中さまざまな花で彩られているスポット。なかでも樹齢160年にもなる大藤や長さ80mにおよぶ白藤のトンネルは、栃木県天然記念物にも指定。4月の半ばからの約1ヵ月間が見頃で、その時期に合わせて「ふじのはな物語」が開かれます。冬には園全体をイルミネーションで彩る「光の花の庭」が開催。「あしかがフラワーパーク」でしか見られない光と花のコラボレーションは、見応え抜群です。日帰り旅行の締めに訪れてみるのはいかがでしょうか。
日光東照宮(栃木県 日光)
豪華絢爛な建造物が見どころの世界文化遺産「日光東照宮」
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世界遺産
徳川初代将軍・徳川家康が祀られた世界遺産の「日光東照宮」。その境内には、「陽明門」「廻廊」「神厩舎・三猿」など、国宝8棟・重要文化財34棟を含む合計55棟もの色彩豊かな建造物が並びます。それぞれの建造物には、信仰形態や学問・思想を表現した彫刻が飾られ、漆や極彩色も施されており圧巻です。また、宝物館では徳川家康の遺愛品や朝廷などからの奉納品を、美術館では障壁画や掛け軸などが鑑賞可能。パワースポットとしても名高い「日光東照宮」は、国内に加え、海外の観光客からも人気を集めています。日光に訪れたなら日帰り旅行でも外せない定番スポットです。
東武ワールドスクウェア(栃木県 鬼怒川)
日帰りで世界旅行気分を味わえる「東武ワールドスクウェア」
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テーマパーク
「東武ワールドスクウェア」は、世界の有名な建造物や遺跡などを25分の1の縮尺で精巧に再現したテーマパーク。スペインのサグラダ・ファミリアやギリシャのパルテノン神殿、インドのタージ・マハル、中国の万里の長城など、再現性の高い展示物が並びます。人間も25分の1サイズの人形で表現されており、人形と同じ目線で展示物を撮影するなど、さまざまな撮影方法が楽しめるのもポイント。また、全て合わせると2万本に上る植栽が展示物を彩っているので、季節ごとの比較もおもしろいでしょう。無料のガイドツアーに参加すれば、展示物の歴史などの説明を受けながら園内を巡ることができます。日帰りで世界旅行気分を満喫してみてはいかがでしょうか。
国営ひたち海浜公園(茨城県 ひたちなか)
潮風を感じながら自然を満喫できる「国営ひたち海浜公園」
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公園
太平洋岸に位置する「国営ひたち海浜公園」は、開園面積約215ヘクタールもの広さがあり、「みはらしエリア」「樹木エリア」「草原エリア」など、大きく7つのエリアに分かれています。みはらしエリアに位置する「みはらしの丘」は、春から秋にかけてネモフィラやコキアで彩られ、訪れる人を魅了する絶景スポットです。また、園内では、サイクリングやアスレチック、バーベキュー(※要予約)などを楽しむことも可能。大観覧車をはじめとするアトラクションが豊富にそろう遊園地「プレジャーガーデン」もあり、1日かけて遊ぶことができるでしょう。
偕楽園(茨城県 水戸)
心落ち着く“陰”と開放的な“陽”の世界を演出「偕楽園」
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フォトジェニック
水戸藩9代藩主・徳川斉昭によって造園された「偕楽園(かいらくえん)」は、金沢の兼六園・岡山の後楽園とともに、日本三名園の一つです。「偕楽園」という名前には、「民と偕(とも)に楽しむ場にしたい」という想いが込められているほか、園内は「陰の世界」と「陽の世界」を意識し構想されています。斉昭自らが設計した「好文亭」や、1,000本以上の竹からなる「孟宗竹林」など、園内には見所がたくさんあります。また、約100品種・3,000本もの梅が植えられており、冬から早春にかけて開花を楽しめます。休日のひとときに、心癒やされる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
牛久大仏(茨城県 牛久)
目を見張る圧倒的な大きさで人気を集める「牛久大仏」
阿弥陀如来の「十二の光明」にちなみ、地上120mの高さを誇る「牛久大仏」。青銅製の仏像の高さとしては世界最大(※2022年8月現在)で、ギネス世界記録に認定されています。迫力満点の大仏様を下から見上げるだけでなく、胎内のエレベーターで高さ85mまで上がり、展望台から眺望を楽しむことも可能。空気が澄んでいる日は、東京スカイツリー®や富士山が見えるかもしれません。また、園内の「ふれあいガーデンテラス」では、日曜日・祝日限定で小動物とふれあえる「ふれあい動物園」を開催しています。大仏と展望台、動物とのふれあいを合わせて楽しめるため、時間の少ない日帰り旅行にもおすすめです。
時の鐘(埼玉県 川越)
江戸時代から“時”を刻み続ける川越のシンボル「時の鐘」
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遺跡・史跡
江戸時代初期に建てられたのが最初といわれる「時の鐘」は、“時”を知らせる川越のシンボル。火災のたびに建て替えられ、高さ約16m・木造三層構造の現在の鐘楼は、1894年に再建されました。現在は毎日4回、6:00・12:00・15:00・18:00に鐘つきが行われ、時間ごとの空の色や風景などにより、異なる趣を感じられます。鐘の音色は、国の「残したい“日本の音風景100選”」に選定されました。周辺の蔵造りの町並みも情緒たっぷりで、鐘の音色に耳を澄ませながら、ゆっくり散策するのがおすすめです。
川越氷川神社(埼玉県 川越)
人々の“縁”を取り持つパワースポット「川越氷川神社」
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神社仏閣
夫婦の神様とその子孫の神様が祀られていることから、「縁結びの神様」「家族円満の神様」などとして知られる「川越氷川神社」。その歴史は古く、今からおよそ1500年前の古墳時代に創建されたといわれ、本殿に施された繊細な彫刻は、埼玉県の重要文化財に指定されています。夏には「縁むすび風鈴」や「七夕祭」、秋には「氷川神社例大祭・神幸祭」、年の初めには「歳旦祭・元朝祭」など、一年を通してさまざまな行事があるのも特徴です。都内からアクセスしやすいので、行事に合わせて訪れるのもよいでしょう。
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園(埼玉県 飯能)
子どもから大人までくつろげる「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」
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公園
1997年に開園した「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」は、北欧の童話作家として名高い「トーベ・ヤンソン」との手紙のやり取りから生まれた公園です。園内には、訪れた人を家族としてあたたかく迎え入れる「きのこの家」や、地元の特産「西川材」のヒノキ丸太を使用した「森の家」、北欧の雰囲気のなかで過ごせる「カフェプイスト」などがあります。一方、児童公園によくある滑り台やブランコなどの遊具はあえて設けられておらず、子どもたちは自然のなかで遊びながら創造力を育めます。自然豊かな場所でゆっくり旅行を楽しみたい家族連れにおすすめです。土曜日・日曜日・祝日の日没から21:00まではライトアップも実施。自然・建物・闇が調和する幻想的なライトアップは必見です。
佐倉ふるさと広場(千葉県 佐倉)
オランダ風車と花々がフォトジェニックな「佐倉ふるさと広場」
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公園
「佐倉ふるさと広場」は、1994年に誕生した日本初の水くみ型風車がシンボルの公園。風によって回転する本格的なオランダ風車は「リーフデ(友愛)」と名付けられています。佐倉とオランダの交流は江戸時代からはじまり、日蘭修好380周年を記念して、1989年から毎年「佐倉チューリップフェスタ」が開催されるようになりました。佐倉チューリップフェスタでは、華やかに咲き誇る約60万本ものチューリップを楽しめます。また、7月には「風車のひまわりガーデン」、10月には「コスモスフェスタ」が開催され、季節ごとの花と風車とのコラボレーションは圧巻。日帰り旅行の記念写真を撮りに、訪れてみてはいかがでしょうか。
東京ドイツ村(千葉県 木更津・君津)
老若男女が楽しめる巨大テーマパーク「東京ドイツ村」(千葉県 木更津・君津)
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テーマパーク
「東京ドイツ村」は、自家用車に乗ったまま入園し、園内を移動できるのが特徴のテーマパークです。観覧車から富士山や東京湾を眺める、こども動物園でヤギやヒツジなどとふれあう、スポーツランドでバスケットボールやサッカーをするなど、さまざまな楽しみ方が可能。園内にはいくつもの花畑があり、3月から4月にかけての「芝桜の開花」では、美しく咲く芝桜の絨毯を鑑賞できます。また、毎年冬には、広大な敷地を活かしたイルミネーションイベントを開催。「東京ドイツ村」には、老若男女が楽しめる施設やイベントが盛りだくさんのため、日帰り旅行とは思えないような充実した時間を過ごせるでしょう。
マザー牧場(千葉県 富津)
動物たちや自然を見て、ふれあって癒やされる「マザー牧場」
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テーマパーク
「マザー牧場」には、ウシ、ヒツジ、ヤギ、アルパカなど多くの動物が暮らしており、その様子を見たり実際にふれあったりできる、敷地面積250ヘクタールを誇る広大な牧場です。「ひつじの大行進」「こぶたのレース」「乳牛の手しぼり体験」などのショーやイベントが、場内のいたるところで毎日開催されているのも魅力。また、桃色吐息(ペチュニア)や菜の花などの季節の花畑を鑑賞したり、ジンギスカンやソフトクリームなどマザー牧場ならではのグルメを味わったり、バンジージャンプや遊園地などのアトラクション体験まで楽しみ方は多彩。ご家族連れだけでなく、都心近くで豊かな自然に囲まれながらのんびり過ごしたい方にもおすすめです。
リビエラ逗子マリーナ(神奈川県 逗子)
日帰りでも満喫できる大人のマリーナリゾート「リビエラ逗子マリーナ」
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絶景
都心から車で約60分、湘南の海と富士山を望む絶景が魅力の「リビエラ逗子マリーナ」は約900本のヤシ並木が、アメリカ西海岸を彷彿とさせる大人のマリーナリゾートです。敷地内のレストランでは、オーシャンビューと爽やかな潮風が心地よい空間で、地元で獲れた魚介や新鮮な食材を使った料理を愉しめます。テラス席では愛犬同伴で過ごすことも可能。まとまった休日が取れない方も気軽に非日常空間を満喫できます。さらに、“何もしない贅沢”をコンセプトにした「マリブホテル」や近未来型トレーラーハウスを活用した“自然と同期する”がコンセプトの宿泊施設「スペースキーポイント」で波音をBGMに、1日の移ろいゆく時間を贅沢に堪能できる、泊りがけでも訪れたいスポットです。
カップヌードルミュージアム 横浜(神奈川県 横浜)
楽しみながら、発明・発見のヒントを学べる「カップヌードルミュージアム 横浜」
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美術館・博物館
「カップヌードルミュージアム 横浜」は、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明した安藤百福の「クリエイティブシンキング=創造的思考」を体感できる体験型食育ミュージアムです。「インスタントラーメン ヒストリーキューブ」では、「チキンラーメン」から始まったインスタントラーメンが世界的な食文化へと発展していく様子を3,000点を超えるパッケージで表現。「チキンラーメン」を手作りできる「チキンラーメンファクトリー」や、世界にひとつだけのオリジナル「カップヌードル」が作れる「マイカップヌードルファクトリー」が人気。日帰り旅行のお土産にいかがでしょうか。
大涌谷(神奈川県 箱根)
名物“黒たまご”を食べながら大自然を堪能できる「大涌谷」
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絶景
約3000年前と約2900年前の2回の火山活動から生まれた「大涌谷(おおわくだに)」は、箱根の代表的な観光スポットの一つです。今なお火山活動は続いており、白煙が上がる様子を見られます。大涌谷観光に欠かせないのが、地熱と火山ガスの化学反応によってつくられる名物の「黒たまご」。食べると寿命が7年延びるという言い伝えがあります。標高1,000mを超えることから、霧に包まれる日や強風が吹く日もあるため、観光の際はいつもより暖かい服装でお出かけください。「大涌谷」観光のあとは、温泉地として名高い箱根の名湯を日帰り温泉で堪能するのもよいでしょう。
関東エリアには、一日あれば思う存分楽しめる日帰り観光スポットがたくさんあります。ゆっくりと過ごしたい、アクティブに遊びたいなど、気分によって目的地を選ぶのもよいでしょう。関東エリアにお住まいの方はもちろん、東京観光に訪れた際などにも、少し足を伸ばして関東の日帰り観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。
※2022年8月1日時点の情報です。
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