古くから交通の要所として栄え、戦国時代には数々の戦いの場にもなった滋賀県。甲賀忍者のふるさととしても知られるこの地には、歴史遺産や隠れた名所もたくさんあることをご存知ですか?琵琶湖だけではなく、滋賀を楽しむ魅力的な観光スポットを多数厳選してご紹介します。
目次
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競技かるたの聖地であり、天智天皇ゆかりの神宮「近江神宮」(大津)
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全国に約3,800社ある日吉・日枝・山王神社の総本社「山王総本宮 日吉大社」(大津)
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天台宗門宗の総本山で近江八景のひとつ「天台寺門宗 総本寺三井寺」(大津)
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滋賀の四季を楽しめる絶景スポット「びわ湖バレイ」(大津)
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夜空を彩る大噴水に癒やされる「びわこ花噴水」(大津)
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滋賀の観光なら湖は外せない!水と緑の自然が心地よい「大津湖岸なぎさ公園」(大津)
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日本三名橋の一つ!ことわざの語源を知る「瀬田の唐橋」(大津)
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滋賀の湖について親子で学べる観光スポット「滋賀県立琵琶湖博物館」(草津)
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滋賀でドイツの町並みが楽しめる農業公園「滋賀農業公園ブルーメの丘」(近江八幡)
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かつて近江商人と町の発展を支えた水運道路「八幡堀」(近江八幡)
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洗練された建築の中で古代美術に親しむ「MIHO MUSEUM」(甲賀・信楽)
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日本を代表する画家・彫刻家・陶芸家の作品を収蔵している「佐川美術館」(守山)
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黒壁のガラスや滋賀の名産品など、お土産購入にもピッタリのスポット長浜「黒壁スクエア」(長浜)
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延命長寿や縁結びの社「多賀大社」(彦根)
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彦根城と一緒に立ち寄りたいお土産横丁「夢京橋キャッスルロード」(彦根)
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滋賀に来たら訪れたい!月明かりに浮かぶ姿も美しい「彦根城」(彦根)
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井伊家伝来の名宝の数々を展示する、“ほんもの”に出会える「彦根城博物館」(彦根)
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梅花藻を見られる中山道の宿場町「醒井」(米原)
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遠くまで続く、フォトスポットとして人気の並木道「メタセコイア並木」(マキノ)
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近江の厳島神社と呼ばれる滋賀の観光スポット「白鬚神社」(近江高島)
近江神宮(大津)
競技かるたの聖地であり、天智天皇ゆかりの神宮「近江神宮」
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神社仏閣
大化の改新で知られる天智天皇を祀る近江神宮。天智天皇は小倉百人一首の第1首目の歌を詠んだ歌人でもあることから、百人一首かるたの殿堂といわれています。大ヒット漫画の舞台になったことでも、さらに有名になりました。本殿以下の建物は近代神社建築の代表として国の登録有形文化財に指定されています。また日本で最初の時計である漏刻(ろうこく)を採用した天智天皇を祀っていることから、敷地内には和時計をはじめ、各種古時計などが展示されている「時計館宝物館」があります。ここでは、日本で最初の時計と同じシステムで動く水時計も見学することが可能です。
山王総本宮 日吉大社(大津)
全国に約3,800社ある日吉・日枝・山王神社の総本社「山王総本宮 日吉大社」
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神社仏閣
比叡山の麓にあるこの日吉大社は、全国に約3,800社ある日吉・日枝・山王神社の総本社です。西本宮本殿は国宝に、西本宮拝殿や楼門は重要文化財に指定されています。境内にはその他にも重要文化財に指定されている建造物が多数存在するので見どころもたくさんです。日吉大社で神様のお使いとされる「神猿(まさる)さん」とは、「魔が去る」「勝る」にかけて名付けられた縁起のいい猿。おみくじや御守りにも神猿さんの姿があり、とても可愛いのでゲットしたいところ。また、関西地区でも屈指の紅葉の名所として知られ、見頃の時期には夜間のライトアップも実施されます。
天台寺門宗 総本寺三井寺(大津)
天台宗門宗の総本山で近江八景のひとつ「天台寺門宗 総本寺三井寺」
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神社仏閣
三井寺は天台寺門宗の総本山で長等山の中腹に広大な敷地を持ったお寺。「琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」の構成文化財として、日本遺産にも認定されています。金堂や新羅善神堂など10件の国宝を保有し、その他にも十一面観音立像や不動明王坐像など多くの所蔵品が重要文化財に指定されています。近江八景のひとつとしても名高い「三井の晩鐘」もここにあります。「残したい日本の音風景100選」にも選ばれたこの鐘の音は実際に撞いて間近で聴くことも可能です。(1996年選定)山伏体験や座禅体験などのプログラムも充実していますので、自分を見つめ直すきっかけにもなるかもしれません。
びわ湖バレイ(大津)
滋賀の四季を楽しめる絶景スポット「びわ湖バレイ」
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自然
「びわ湖バレイ」は、標高約1,100mの打見山頂に「びわ湖テラス」を擁する絶景スポットです。紅葉や新緑などの自然を楽しめるだけではなく、アスレチックなどのアクティビティも人気があります。冬にはスキーもできるなど、季節ごとに違った楽しみ方ができるのが魅力です。ロープウェイでの空中散歩を楽しみ、山頂に降り立つと雄大な景色を望める「びわ湖テラス」があります。静かにくつろぎながら、ゆったりとした時間を過ごすのもおすすめです。また、多彩な料理を味わえるレストランや、オリジナル商品を取りそろえたセレクトショップもあるので、お食事やショッピングも存分に楽しんでください。
びわこ花噴水(大津)
夜空を彩る大噴水に癒やされる「びわこ花噴水」
「びわこ花噴水」とは、大津港の沖合180mの防波堤上からあがる大きな噴水のことです。横の長さが世界最大級といわれるその大きさは、全長約440m、高さ約40mもあります。夜になると透明、グリーン、オレンジの3色でライトアップされ、とても幻想的な雰囲気に。放水される角度や水の量によりあらゆる形に変化する花噴水は、1995年の完成以来多くの人に親しまれ、観光スポットとなっています。大津港の近くに行くのなら、「びわこ花噴水」もぜひ見ておくことをおすすめします。
大津湖岸なぎさ公園(大津)
滋賀の観光なら湖は外せない!水と緑の自然が心地よい「大津湖岸なぎさ公園」
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公園
「大津湖岸なぎさ公園」は、浜大津から近江大橋までの琵琶湖の岸約4.8kmを整備されつくられた、水と緑に親しむ施設です。おまつり広場、サンシャインビーチ、なぎさのプロムナード、膳所・晴嵐の道などが整備されており、お子さまからご高齢の方まで自然の心地よさを肌で感じられるでしょう。おまつり広場は公園の玄関ともいえる場所で、さまざまなイベントに利用されています。また、なぎさのプロムナードでは四季の花が咲き誇り、水辺に降りられる階段も。“湖の都”滋賀県大津市を訪れた際には、ぜひお立ち寄りください。
瀬田の唐橋(大津)
日本三名橋の一つ!ことわざの語源を知る「瀬田の唐橋」
「瀬田の唐橋」は、近江八景の「瀬田の夕照」で知られる日本三名橋の一つです。古くは瀬田橋、あるいは瀬田の長橋と呼ばれ、日本書紀にも登場しています。京都へつながる軍事・交通の要衝だったことから、何度もこの地で戦乱が繰り広げられました。現在の橋は1979年に架け替えられたものですが、反りの構造や旧橋の擬宝珠などに当時の姿が偲ばれます。また、「瀬田の唐橋」はことわざ「急がば回れ」の語源になった橋でもあるので、機会があればぜひ見ておきたいもの。周辺には建部大社やなぎさ公園もあるため、大津の観光地巡りをしたい方にもおすすめします。
滋賀県立琵琶湖博物館(草津)
滋賀の湖について親子で学べる観光スポット「滋賀県立琵琶湖博物館」
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美術館・博物館
「滋賀県立琵琶湖博物館」は、「湖と人間」をテーマとする体験型の博物館です。琵琶湖の生い立ちや人と生きものとの関わりについて楽しみながら家族で学べるよう、2020年にフルリニューアルが完了し、グランドオープンしました。淡水生物の展示として日本最大級で、西日本においてはここでしか見られないバイカルアザラシが大人気になっています。また、ディスカバリールームでは、本物の化石に触れることができるなど、五感を使って楽しめる空間となっているため、ぜひお子さまと一緒に体験してください。館内にはブラックバスを食べることができるレストランや、オリジナルグッズを購入できるミュージアムショップもあるため、ゆっくり過ごせます。
滋賀農業公園ブルーメの丘(近江八幡)
滋賀でドイツの町並みが楽しめる農業公園「滋賀農業公園ブルーメの丘」
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テーマパーク
滋賀農業公園ブルーメの丘は、酪農をテーマにした体験型の農業公園です。園内はドイツをイメージした街並みで、大きな花畑では1年中季節の花が美しく咲き誇ります。さつまいもの収穫体験といった自然と触れ合うプログラムは勿論、生地から作ってピザ窯で焼き上げるピザ作りやソーセージ作りなどの食にまつわるプログラムもあり、様々な楽しみ方が出来るのも魅力です。かわいい動物も多数飼育されており、乗馬体験などのふれあいプログラムも豊富です。癒しの要素がたくさん詰まっていますので、リフレッシュするのに訪れてみるのがおすすめです。
八幡堀(近江八幡)
かつて近江商人と町の発展を支えた水運道路「八幡堀」
八幡堀は、安土桃山時代に八幡山城の城下町に造られた水運航路です。近江商人と町の発展に大きな役割を担ったとされ、大変な賑わいを見せました。白壁の蔵や旧家が立ち並ぶ町並みを見物するなら水上からゆったりと眺められる「八幡堀めぐり」がおすすめです。情緒たっぷりの景色の中を、昔ながらの屋形船で進みます。時代劇のロケ地としても頻繁に利用されているので、テレビで見た光景に出会えるかもしれません。
MIHO MUSEUM(甲賀・信楽)
洗練された建築の中で古代美術に親しむ「MIHO MUSEUM」
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美術館・博物館
「MIHO MUSEUM」は1997年11月、自然豊かな山間にオープンした美術館です。有名建築家I.M.ペイ氏の設計の美術館には、創立者の「美術を通して、世の中を美しく、平和に、楽しいものに」との想いからはじまった日本美術をはじめエジプト、ギリシア、南アジアなど、世界の古代美術のコレクションを展示しています。自然に囲まれた静かな空間で、ゆっくりと古代美術の世界を楽しみましょう。また、人気のカフェやレストランでは、無肥料、無農薬の食材を使用しているため、健康に気を使う方にもおすすめです。
佐川美術館(守山)
日本を代表する画家・彫刻家・陶芸家の作品を収蔵している「佐川美術館」
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美術館・博物館
1998年に佐川急便創業40周年を記念して開館された佐川美術館。日本画家の平山郁夫と彫刻家の佐藤忠良、陶芸家の十五代樂吉左衞門・直入の作品が主に収蔵されており、各作家が監修した空間で常設展示されています。特別企画展は日本画や工芸に留まることなく、西洋絵画からアニメーションまで幅広く取り扱う点も魅力です。美術館はまるで水庭に浮かんでいるような幻想的かつスタイリッシュなデザインが特徴的です。これは施設部門のグッドデザイン賞を受賞しており、外観を第一の目的として来訪する観光客もいるほど。立っているだけでも芸術に触れられる空間で、アートな感性を呼び覚ましましょう。
黒壁スクエア(長浜)
黒壁のガラスや滋賀の名産品など、お土産購入にもピッタリのスポット長浜「黒壁スクエア」
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グルメ
黒壁スクエアは、江戸時代後期から昭和初期にかけて建てられた歴史的建造物を活用した約23の施設が並ぶ、滋賀の代表的な観光スポットです。銀行を改装した黒壁ガラス館に始まり、工房やセレクトショップなど、お土産探しにもぴったり。吹きガラスやステンドグラス作成が出来る体験教室もあるので、自分だけの旅の思い出を残すこともできます。また、レストランやカフェなども多く、グルメも見逃せません。近江産のもち米で作った長浜分福茶屋の「ぶんぷく餅」や郷土料理である茂美志屋の「のっぺいうどん」がおすすめ。街歩き中に休憩したくなったら、ぜひお立ち寄りください。
多賀大社(彦根)
延命長寿や縁結びの社「多賀大社」
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神社仏閣
地元の人々から「お多賀さん」の名で親しまれている多賀大社。延命長寿や縁結びにご利益があるパワースポットとして全国から参詣者が訪れます。元正天皇が病気になった折、強飯を炊き、しでの木で作った杓子を献上したところ、たちまち治癒されたという伝説から「お多賀杓子」が有名。絵馬も杓子の形をしておりユニークです。多賀大社の参道にあるお店やお寺などが参加して行われている「近江の地獄めぐり」というイベントも人気となっています。「多賀観光之御札」を購入すると、サービスマップに載っているスポットでさまざまな特典が得られるというもの。お得な特典も多いのでチャレンジしてみましょう。刃物を使わず糸で切る糸切餅は、色味も鮮やかな多賀大社の名物。お土産にもぜひどうぞ。
夢京橋キャッスルロード(彦根)
彦根城と一緒に立ち寄りたいお土産横丁「夢京橋キャッスルロード」
彦根城のお堀の外に広がる夢京橋キャッスルロードは、約350mの通りに様々なお店が立ち並ぶ観光スポットです。白壁に黒格子の町家風に統一された街並みは見事で、まるで江戸時代の城下町を散策しているような気分になれます。自分だけのオリジナルキャンドル作りが体験できる場所もあり、お土産探しにも困りません。また、有名なグルメスポットも多くあるので食べ歩きにももってこい。「政所園」の抹茶ソフトクリームや「近江肉せんなり亭伽羅」の近江牛すき焼き鍋御膳など、お腹も満たして楽しみましょう。
彦根城(彦根)
滋賀に来たら訪れたい!月明かりに浮かぶ姿も美しい「彦根城」
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城
「彦根城」は1622年に完成した井伊家の城で、国指定の特別史跡です。井伊直継・直孝により約20年もの時間をかけて建設された城は、月明かりに浮かぶ姿が琵琶湖八景の一つに数えられるほど美しいことで知られています。重要文化財の各櫓をはじめ玄宮園、内堀・中堀など、非常に保存状態の良い城跡が当時の姿を今に伝えており、滋賀に来たら必ず訪れたい、おすすめの観光スポットです。また、梅や桜、モミジや銀杏など、四季折々の風景が楽しめるため、季節ごとに訪れるのもおすすめです。
彦根城博物館(彦根)
井伊家伝来の名宝の数々を展示する、“ほんもの”に出会える「彦根城博物館」
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美術館・博物館
「彦根城博物館」は、1987年2月に彦根市の市制50周年を記念して建てられた博物館です。江戸時代には彦根藩の政庁であった表御殿を復元したもので、重厚感のあるつくりとなっています。代々彦根藩主をつとめた井伊家に伝わる美術工芸品や古文書の約4万5千点を核として、彦根および彦根藩に関する資料とあわせて9万1千件を超える資料を収蔵し、その中から常時100点ほどを展示しています。藩主の住まいを復元した「木造棟」では、居室や茶室、庭園が再現されていて、歴史の好きな方におすすめです。博物館の中心に位置する能舞台は、江戸時代の御殿の遺構として唯一現存する、現役の能舞台です。
醒井(米原)
梅花藻を見られる中山道の宿場町「醒井」
「醒井(さめがい)」は中山道61番目の宿場町として栄え湖北八景に数えられる。昔の風情が残る町並みが続くエリアです。宿場を切り盛りした「問屋場(といやば)」という施設が昔のままの姿で残っているなど、全国でも珍しい地域でもあります。醒井に流れる地蔵川では、7月下旬から8月下旬にかけて「梅花藻(ばいかも)」という水中花が見頃を向かえ、多くの観光客で賑わいます。水温14度前後の清流でしか育たないキンポウゲ科の淡水植物は、梅の花に似た白くて小さい花です。地域の方の生活圏内にあるため、訪れる際は公共交通機関を利用するなどの配慮を忘れないようにしましょう。
メタセコイア並木(マキノ)
遠くまで続く、フォトスポットとして人気の並木道「メタセコイア並木」
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自然
マキノピックランドからマキノ高原に向かうまでの直線道路に並木が遠くまで続く、美しい景色が魅力のメタセコイア並木。約2.4kmに及び、約500本のメタセコイアが植えられています。遠景の山々との自然の調和も素晴らしいと評判で、読売新聞社の「新・日本の街路樹100景」にも選定されました。(1994年選定)芽吹き・新緑・雪景色と四季を問わず楽しめますが、特に紅葉期の色づいた木々のトンネルは見事です。近年ではSNS映えスポットとしても人気が高まっていますので、是非カメラを持って訪れましょう!周辺にはこの並木を眺めながらスイーツを楽しめるおしゃれなカフェもあり、女性客で賑わいを見せています。
白鬚神社(近江高島)
近江の厳島神社と呼ばれる滋賀の観光スポット「白鬚神社」
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神社仏閣
「白鬚神社」は、「白鬚(しらひげ)さん」「明神さん」の呼び名で広く親しまれている近江最古の大社です(※2022年6月現在)。長生きの神様として知られているほか、人間のあらゆる営み、業ごとに対しての「導きの神」として猿田彦命(さるたひこのみこと)が祀られています。湖のなかに朱塗りの大鳥居があることから、近江の厳島とも呼ばれている一方で、その景観がSNS映えするとして多くの観光客が訪れるようになりました。それにともない、国道を渡って撮影するなど危険な行為も目立つように。事故を防ぐため、撮影用の展望台が設置されているので、写真撮影は展望台から行いましょう。
自然や歴史、パワースポットやショッピングを存分に堪能できる滋賀旅行は、家族や友だち、恋人、どなたと訪れてもおすすめです。観光で滋賀を訪れた際には是非、今回ご紹介したスポットを訪れて、心ゆくまで休日を満喫してくださいね。
※2022年6月1日時点の情報です。
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